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7NOWの新サービス「宅配ピザ」でセブン-イレブンがオムニチャネル戦略を強化:未来の小売業の覇者を目指して

当記事には、ユーザーファーストの観点から当サイトが選別した広告が含まれます。

7NOWのピザ

セブン-イレブン・ジャパンは、近年の消費者ニーズに応えるため、既存の宅配サービス「7NOW(セブンナウ)」をさらに進化させ、デリバリーの王道とされる焼きたてピザを提供するという新たな挑戦に乗り出しました。

これは単なる新商品導入に留まらず、同社の長期的なオムニチャネル戦略の重要な布石となっており、日本における小売業の次なる覇者を目指す一環でもあります。

 

7NOWのクーポン情報は次の通りです。

焼きたてピザの登場背景と展開地域

セブン-イレブンは、「7NOW」の宅配サービスを通じて、店舗で焼き上げたばかりのピザを自宅まで届ける「お店で焼いたピザ」の提供を、2024年7月4日から東京都、神奈川県、千葉県、茨城県の約30店舗でテスト展開しています。

今後、このサービスは九州や北海道にも拡大され、8月からは約200店舗規模へと急速に拡大していく予定です。

この新しい宅配ピザのメニューは、シンプルながらも人気の高い2種類です。「マルゲリータ」(税込780円)と「照り焼きチキン」(税込880円)が用意されており、いずれも1〜2人分のサイズとなっているため、個人や小規模の家庭にとって利用しやすい価格とボリュームが特徴です。

今後は顧客のニーズに応じて、サイズや価格設定が見直される可能性があり、消費者にとってさらに魅力的な選択肢が増えることが期待されます。

ピザ宅配の狙いと「7NOW」の強み

セブン-イレブンが焼きたてピザを宅配で提供する背景には、宅配ピザというマーケットの巨大さに着目している点が挙げられます。

セブン-イレブンの赤松稔也商品本部次世代商品開発シニアマーチャンダイザーは、「ピザは焼きたてという価値があり、消費者に提供できる非常に魅力的な商品であるが、これまでインフラが整っていなかったために実現が難しかった。しかし、『7NOW』という宅配インフラが構築されたことで、ついにお客様に本格的な焼きたてピザを届けることが可能になった」と語っています。

この「7NOW」は、セブン-イレブンの商品をスマホで注文し、最短20分で届けるオンデマンド型の宅配サービスです。

2024年7月4日現在、北海道、関東1都6県、広島県、九州7県の約1万2000店舗で展開しており、8月には関西、山口県、鳥取県、島根県、福島県などが加わり、約1万6000店舗へと拡大。

さらに、2024年度中には全国展開が予定されています。この広範な店舗網がセブン-イレブンの強みであり、ピザのような焼きたて商品を消費者に迅速かつ効率的に届けることが可能になるのです。

企画本部ラストワンマイル推進部マネジャーの由井大輔氏も、この広範なネットワークが他社にはない強みであると述べています。

「全国に約2万店舗を展開しているセブン-イレブンの強力なネットワークは、今まで焼きたてピザの提供が難しかった地域でも迅速に商品を届けることができる」という点に大きな自信を持っています。

焼きたてピザの品質と製造プロセス

「お店で焼いたピザ」は、セブン-イレブンの独自のオペレーションによって高品質な焼きたてを実現しています。

まず、ピザのベースとなる冷凍生地は、協力会社から供給され、各店舗に届けられます。その後、店舗に設置された焼成オーブンで焼き上げるという工程を採用しており、このオーブンはピザ以外の商品にも対応できる汎用型です。

これにより、焼きたてのパンや他の料理にも展開する可能性が広がります。

赤松氏は、「できたてに勝るものはない。お客様に届ける最後のひと手間である『焼きたて』の価値は非常に大きく、ピザに限らず、他の商品でもその価値を広げていきたい」と述べ、焼きたて商品が今後のセブン-イレブンの重要な戦略となることを示唆しています。すでに「お店で焼いたベーカリー」という焼きたてパンのテスト展開も進んでおり、今後さらに店舗が拡大される予定です。

オムニチャネル戦略の進化と長期的な投資

今回の焼きたてピザのデリバリーサービスは、セブン-イレブンが長期にわたって取り組んできたオムニチャネル戦略の一環です。

オムニチャネルとは、消費者がオンラインで注文した商品を店舗で受け取ったり、逆に店舗で購入した商品をオンラインで再注文してデリバリーするなど、複数のチャネルを組み合わせて消費体験を提供するビジネスモデルです。

アメリカでは、ウォルマートがオムニチャネル戦略を成功させた例として有名です。

ネット通販が急速に拡大している日本では、まだオムニチャネルの普及が遅れていましたが、近年の2024年問題(運送業界の人手不足やキャパシティの限界)が影響し、宅配コストの上昇が予測されています。

これに伴い、消費者がネット注文の配送料無料を当たり前のように享受できなくなる可能性があり、その結果としてオムニチャネルが再び脚光を浴びることが予想されます。

この流れの中で、セブン-イレブンは「7NOW」のような宅配サービスを通じて、未来のビジネスチャンスを見据えています。

赤松氏が語る通り、ピザデリバリーは「焼きたての象徴」であり、オムニチャネル戦略の成功に向けた一つの手段に過ぎません。セブン-イレブンの本命は、ピザに限らず、オムニチャネルという枠組みの中でさらに多様な商品やサービスを提供し、消費者との接点を増やすことです。

未来に向けた挑戦

セブン-イレブンが長期的に投資を続けてきたオムニチャネル戦略は、今回の宅配ピザという新しいサービスでその一端が花開いたといえます。

これまでの20年の投資は、未来の小売業を見据えた戦略的な布石であり、消費者のニーズや経済の変化に対応する柔軟なビジネスモデルを築き上げてきました。

これからもセブン-イレブンは、消費者に「焼きたて」の価値を提供し続けるだけでなく、オムニチャネルを通じて全国津々浦々の消費者に迅速で便利なサービスを提供し続けるでしょう。

セブン-イレブンの挑戦は、これからも続いていきます。