DoorDash(ドアダッシュ)は、1回のオーダーで、異なる2店舗から注文できる「DoubleDash(ダブルダッシュ)」の提供を、12月2日から開始します。
ローソンがDoor Dashのパートナーに加わり、DoubleDashを利用する初の加盟店となります。
さらに、アルコールのデリバリーの開始も発表されました。
DoubleDash(ダブルダッシュ)とは
DoubleDash(ダブルダッシュ)は、サービスエリア内の注文時に、別の店舗の商品を追加注文できるサービスです。
従来は別々に注文し、それぞれに配送料が必要でしたが、DoubleDash(ダブルダッシュ)は2つの店舗での注文であっても、1回分の配送料で済みます。
商品の組み合わせの自由度が増し、利用者の利便性の向上に寄与します。
本サービスでは2つの注文を1人のDasher(ダッシャー:配達員)が配達します。
最低注文金額の設定はないため、気軽に利用できる設定となっています。
例えば、DoubleDashを利用することで、サラダ専門店のサラダに加え、ローソンで「からあげクン」やおにぎりを追加注文することができます。
また、お寿司を注文したついでにコンビニでお酒を注文することもできるようになります。
DoubleDashは宮城県内(仙台市と名取市の一部)のローソン15店舗と、近隣のDoorDash加盟店で利用ができます。
今後、DoubleDashを利用できるエリアと対象店舗は、順次拡大される予定となっています。
DoubleDashの使い方
- DoorDashのアプリで飲食店の注文を確定。
- 地図上に表示されるDoubleDashのオプションから、近くの別の店舗の商品を表示。
- お好きなドリンクやスナックなどほかの商品を選択しカートに追加。
- 注文を確定。
※ 追加の配送料や最低注文金額はありません。
※ ダッシャーが、2つの注文を1回の送料でまとめてお届けします。
サービス開始
11月24日 午前10:00
注文受付時間
10:00〜22:00(店舗の営業時間によって異なります)
特典プロモーションコード
プロモーションコード「LAWSON1000」
特典:1回あたりのご注文総額から最大1,000円オフ
※ 手数料・税金を除いた小計が1,500円以上の1回のご注文につき値引き
※ 最初の2回までのご注文に限る。
※ 詳細は、DoorDash のウェブサイトでご確認ください。
※ プロモーションは予告なく終了する場合があります。
DoorDash(ドアダッシュ)について
米国最大手のDoorDash(NYSE:DASH)は、地方や全国で人気の飲食店や小売業などの加盟店と消費者をつなぐテクノロジーカンパニーとして、アメリカ・カナダ・オーストラリア・日本・ドイツの7,000以上の都市でサービスを展開しています。
2013年の創業以来、簡単にすぐ届くことが求められる「コンビニエンス・エコノミー」時代に、消費者からの期待に応えながら、より利便性の高いサービスを通じて地域ビジネスの発展に貢献してきました。
同社はコロナ禍での需要増に合わせて米国で急成長し、Bloomberg Second Measureの調査報告によると、2021年10月時点の米国内の売上シェアは57%、2位のUber Eatsと、同Uber傘下のPostmatesを合わせた27%を大きく引き離しています。
2021年11月9日にフィンランドのフードデリバリー大手Wolt(ウォルト)の買収を発表しました。
DoorDash共同創業者兼CEOのTony Xu(トニー・スー)氏は、ブランド戦略に関する質問に対して「各地域でのブランドの重要性は認識している」と回答しており、Woltのブランド廃止することに慎重な姿勢を見せています。
世界の4大フードデリバリーグループは、以下の通りですが、傘下のブランドを残している企業が多いです。
- アメリカ DoorDashグループ(傘下ブランド:Wolt)
- アメリカ Uber Eats(傘下ブランド:Postmates)
- オランダ Just Eat Takeaway(傘下ブランド:Grubhub)
- ドイツ Delivery Hero(傘下ブランド:foodpanda)
例えばPostmatesは、自前のブランドやフロントエンドを維持しながら、Uberとは別のサービスとして業務を続ける一方で、ドライバーの共有などバックエンド業務の一部は統合されます。
DoorDashの過去半年の戦略は、東京・大阪といった大都市を避け、地方都市をターゲットにしています。
宮城県と埼玉県はかなりのエリアをカバーし、11月中には北海道で札幌市でのローンチ(開始)を予定していますが、まだ本格的にマーケティングやプロモーション活動をしていません。
今後は、Woltを含めた他社を買収することで首都圏をカバーし、Door DashブランドではWoltとの市場の重なりを意識せずに、地方のシェアを広げていきます。
今後1年でいけば、仙台かそれ以上の都市で複数ローンチを予定しているため、一気に市場シェアが増えたような印象を持たれる可能性があります。
Woltとローソンの提携はあり得るのか?
当然あり得ると思われます。
DoorDash傘下となることが決まったWolt は、ナチュラルローソン(株式会社ローソン)と2021年4月に提携済みです。
㈱ローソンは、Wolt のほかにUber Eats とfoodpandaとも提携しています。
組織的にはDoorDash の下にWolt があるため、DoorDashがとローソンの提携がうまくいけば、当然次はWoltも という展開になるでしょう。
当面はWolt とDoorDash は別々のブランドで展開しますが、将来統合するときに備え、DoorDash もなるべく大きく成長しておきたいというのがDoorDash Japanの山本代表の考えです。
ローソンとしてみれば、DoorDashの仙台はテストケースです。仙台がうまくいけば、他のエリアで展開し、その次に「Wolt と提携」あるいは「DoorDashとWolt のブランド統合後に提携」という流れになることが予測されます。
DoorDash(ドアダッシュ)とローソンの提携は宮城で始まったばかりですが、Wolt はすでにナチュラルローソンで実績を積んでいるので、Woltがローソン商品を取り扱うまでそう時間はかからなそうです。