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Door Dash(ドアダッシュ)が日本撤退?日本事業は傘下のWolt(ウォルト)ブランドで展開か

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目次

ドアダッシュ日本撤退の噂

2021年12月22日にフードパンダが日本撤退を発表したばかりですが、今度はWoltの買収を発表したばかりのドアダッシュが日本から撤退するのではないかと噂されていますね。

ケイさんのツイートの注目度をみると、配達員界隈はフードデリバリープラットフォームの併合・分割問題にかなり敏感になっているようですね。

なんでも、ドアダッシュの加盟店営業のスタッフが、ドアダッシュの日本撤退を匂わせたとかそうじゃないとか...

2021年12月27日現在、信頼のおけるニュース情報は確認できませんでしたが、確かに配達員の紹介キャンペーンはストップしています。

「火のないところに煙は立たない」といいますので、今後しばらくはドアダッシュ及び傘下のWolt(ウォルト)の動きを注視する必要がありそうですね。

ドアダッシュ公式Twitter

ドアダッシュの公式Twitterアカウントはあまりツイートはしないのですが、12/25時点ではまだエリア拡大に関するツイートをしています。

加盟店募集状況

2022年1月27日時点では、インターネット上で加盟店の募集もしています。

公式サイトはコチラ

 

【各社のアプリ利用状況】

積極的なキャンペーンにより、2021年11月、ついにアプリ利用者数で出前館がUber Eatsを抜きました。

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ドアダッシュはどんな会社?

ドアダッシュは、ソフトバンクグループが運用するソフトバンク•ビジョン•ファンド(SVFと呼ばれています。)の投資先としても有名です。

SVFが第2位の大株主で11%弱を保有しており、筆頭株主はベンチャーキャピタルの「セコイア・キャピタル」となっています。

米国のフードデリバリーの市場シェアNo.1のドアダッシュは、米国とカナダ、オーストラリアを地盤としており、2021年6月には4カ国目の市場として日本にも進出しました。

ニューヨーク市は約60人の配達員をこれまでのように請負業者ではなく、従業員として雇用する試みも始めました。

配達員たちは電動自転車を使ってマンハッタンのチェルシー地区を担当し、受注から10~15分以内で商品を届ける超スピード配達サービスを提供します。

このサービスの提供によって、ドアダッシュは「インスタントデリバリー」という新しい分野に初めて進出することになります。

Wolt(ウォルト)はどんな会社?

Wolt(ウォルト)は2014年に設立、2015年にサービスを開始し、4,000人の従業員を抱え23カ国で事業を展開しています。Woltが展開している国、地域は、日本以外のすべてがドアダッシュにとって未開の市場(日本も進出したばかり)です。

ドアダッシュの傘下に加わることが発表されたWoltは、欧州を地盤としつつ日本にも展開しています。日本ではドアダッシュよりもWoltの方が市場シェアが大きく、都心部での認知度は圧倒的にWoltの方が高いです。

日本のWoltの特徴は、おもてなしを最優先したサービスです。

加盟店の選抜も厳しく、『相対的にやや高いけど美味しいお店』がたくさんあります。

Woltだけに登録している人気店がとても多いのも特徴です。

Woltはサポートスタッフの質も日本No.1です。

Uber Eats やmenu などライバル他社が機械的なコピペメッセージ対応であるのに対し、Wolt サポートは優秀なスタッフが丁寧に個別に対応してくれます。

一度でも接した人はファンになる。そんなホスピタリティがWoltの特徴です。

【Woltの配達員紹介キャンペーン 紹介コード:KJ4H5

ドアダッシュの将来展望

ドアダッシュは、ウォルトを買収することにより、商品開発の加速や両社の市場への集中的な取り組み強化、世界中の顧客や業者、配達担当者の価値向上につながると説明しました。

買収手続き完了は、来年上期の見込みです。

破談する可能性もまだ残っていますので、買収手続きが法的に完了するときまでは、ドアダッシュ(ブランド)が日本撤退を確定・発表することはないと思われます。

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今後、ウォルトのミキ・クーシ最高経営責任者(CEO)が、ドアダッシュの海外部門であるドアダッシュ・インターナショナルを統括し、ドアダッシュの共同創業者であるトニー・シューCEOの直属のパートナーとなります。

Wolt(ウォルト)は日本で展開しているフードデリバリーの中で最も美意識が高く、サポートのホスピタリティが高いので、ドアダッシュが買収先に選定したことには納得感がありますね。

なお、Woltの『利用者』、『レストラン』、『配達パートナー』の三者は、現在利用しているサービスからの変更はないとのことです。

さらに、Walt(ウォルト)の『運営』ついても、現在展開している日本を含む23カ国において、これまでと同じ『Wolt』の名称で同じプロダクトとチームで運営していくとのことです。

将来的に、Wolt(ウォルト)ブランドに統一すると、マーケティングコスト、運営コスト、ユーザビリティの点で大きなメリットが見込まれるので、ドアダッシュによる買収手続きが完了した後は、Wolt(ウォルト)ブランドに統一される可能性はとても高いと思われます。

■ドアダッシュの最近の動き

世界のデリバリー市場動向

イギリスのデリバルー(Deliveroo)、オランダのJust Eat Takeaway(JET)、ドイツのデリバリーヒーロー(Delivery Hero)、スペインのGlovo等は、フードデリバリーのみならず、飲食物や日用品10分以内に発送する「ファストグロサリー分野」への進出を加速させています。

グロサリー(grocery)とは、中食主体の食料品・生活雑貨・日用品などを総称する言葉で、ひとことで言うと「食料雑貨店」のことであり、ファストグロサリーとは、食料品・生活雑貨・日用品などを即時配達するサービスをいいます。

ファストグロサリーと似ている言葉で「クイックコマース」がありますが、こちらは主に「配達専門店舗」からの即時配達サービスを指すことが多いです。

「インスタントデリバリー」もファストグロサリーの類義語といえそうです。

ファストグロサリー分野には既に多くの投資マネーが集まっており、例えば、ソフトバンクの支援を受ける米国のゴーパフ(GoPuff)は英国のDijaとFancyを買収し、欧州に進出しつつあります。

Forbesの記事よると、ドアダッシュは、デリバルーやJust Eat Takeawayとの合併の可能性についても協議していたとのことです。

イギリスのデリバルーは、3月末にロンドン証券取引所に上場しましたが、競合が多く株価は低迷しています。

また、ドイツのJust Eat Takeawayは、アクティビスト投資家のCat Rock Capitalから、昨年6月に買収した米国のグラブハブ(GrubHub)の売却を迫られています。

Wolt(ウォルト)は、後発企業にも関わらず、人件費が高いヘルシンキでビジネスモデルを確立したことで、アナリストに評価されています。